
花咲さんの立場の子は、東出教頭が大嫌いだし、殴ったリン君はもちろんのこと「喧嘩した」と言いつけた子のことも、事実を正確に伝えてよって思うのは当然のことで、3人とも嫌いな人間になる。ところが、そんな本音を言おうものなら、何人もを嫌うなんて、そのこと自体があなたが悪いことを示しているという、とんでもない理屈になるのが多くの小学校だ。実際、筆者も、周りの教員がつるんで、いろいろごまかしているのに、それを校長に告発したら、「何人もの悪口を言うなんて、つぼみ先生の方が悪いんじゃないの?」と言われたことが何度もある。
聞いてました?!あなたにとっての悪口の定義から、見直してもらえますか?これまで学級担任だった時にもそんな理不尽な屁理屈で児童を抑え込んできたことが証明されましたね。どこから赤を入れてよいかわかりません。小学校で教える立場辞めなさいよ。私が道徳を教えなおしてあげるよ。
起こったことの事実を筋道を立てて話しているのに、事実であるという根拠も校長自身も見聞きしているはずなのに、一体?!!! 校長じゃなくて、私は宇宙人と話しているのではないか?!
そんな管理職ばかりだった。絶望だった。だから、花咲さんの気持ちはよくわかる。児童との交流の方が、すっと心のオアシスだった。もちろん、すべての児童と、そんなに理想的な関係を築けたわけではないけれど。