子供のころから運動能力が抜群に優れていて、学生時代にはヒーロー的存在だった人でも、ほとんどはプロになることはできない。そんな人達が、教員になることは学校のあるある。スポーツに限らず、その道のプロになりそこねた方々は 、だいたい中学高校の先生として、就職するが、ときどき、小学生に教えたいと希望する方もいる。そんな先生方は、専科教員になって、小学校全科を担任として持つのではなく、音楽や体育だけ教えている。

ケイ先生のようにずっとスポーツ万能人間として生きてくると、身体は人並み以上にじょうぶだと信じているから結婚したら妊娠出産は思った通りにかなえられていくのが当たり前だと考えている人が多い。しかし、スポーツ選手は大抵中高生時代に身体を酷使するので、不妊に悩むことが意外だけれどけっこう多いのだ。

体を鍛えれば不妊になどなるわけないと思っていた。年を取るほど卵子も年を取りやすく、妊娠もしにくく、そこには個人差もあるなんて知らなかった。結婚してからその後の人生を左右する大切なことだが、学校ではそんなこと全く教えてくれなかった。そんな想いの氷河期世代は、たくさんいると思う。