
職員室で孤独だった私にも、味方になってくれる先生はいた。長いものに巻かれず強きをくじき弱きを助ける立派な先生方だった。どの学校でもそんな同僚と出会えたが、特に、正規の最後の職場となった学校で出会った、図書館司書のアキ先生と、体育専科のケイ先生は、同僚でありながら一生モノの友達でもある。最後の職場では、担任人生最大の最悪な敵と3年間も小さな職員室で一緒に働かなければならなかった。60歳の裸の王様を超える最悪な男性教諭だった。彼に担任された子供達は何人も自律神経を崩されている。正気を失った演技をして児童を怒鳴りつけるので、正義感の強い子ほど心を蝕まれていく。奴と闘い続けて3年目、目の前で校舎に響き渡る声で40分以上も、幼い子供のように泣かれたことが大きなきっかけとなって、私は死にたくなるほどのうつ状態に陥らされた。
そんな私を支え続けてくれたのが、アキ先生とケイ先生だった。