「褒められれば誰だって嬉しい」とか「僕なんか、この歳になっても褒められれば嬉しくて、ほめてくれた人になんでもしてあげたくなっちゃう」とは、60歳の裸の王様、退職間際の校長に言われた言葉だ。彼だけではなく、型にはめたがる小学校教師はそろって、人間の心はそんなに単純ではないという事を認めようとしなかった。「子供は単純だから型にはめて指導することが正しい」と信じている。「褒められれば嬉しいと感じる人が多い」これでも私は違うと思う。人間の心は刻々と変化するのだ。無邪気に喜べることもあるかもしれないが、褒める相手の本音(魂胆)ってなんだ?と考えるのは性格が悪い訳じゃなくて、思慮ある人間として当たり前ではないだろうか?