学校現場では子供達の自己肯定感を高められる教師になりたいと主張する教師が増えている。増えているというよりそれ一色にそろえられてきていると言っても過言ではない。自己肯定感がは褒めると上がる、外的要因が重要になるため、叱らないように心がける教師が増えている。児童を叱ることが多い教師は、管理職他職員、保護者からも反発が強くなる。だったら、なるべく叱らないで済むように対応するほうが得だ。叱らないためには、児童の問題行動にはいちいち向き合わない方がいい。例えば悪口を言われて辛い想いをする子がいても告げ口を悪口だと言ってしまえば、告げ口する子は減るという方法で。悪いことを悪いと叱れない学校は努力が認められる場所ではなくなっている。多くのクラスで、努力している子が、不登校や保健室登校になって、担任に気に入られるようにうまく立ち回る子が認められている。

そんな小学校が増えすぎて教育が迷走し続けた結果、大人になっても我慢しない人は周りに迷惑をかけ続けて、努力し続ける人の方が心が壊れるまで頑張りすぎる状況が、職場や結婚生活に蔓延している。必要な我慢を続けて努力を楽しみ、相手の立場に立って考えることを忘れずに、その上で壁を乗り越え続けるからこそ、人生の本当の楽しさを知ることが出来るってことを学校は教える場所のはずなのに

子供のころから自己肯定感が高いってそんなに必要なことじゃない。自分の欠点と向き合うことで、本当の努力を重ねることができる。「今はまだできない」自分と向き合うからこそ未来に向けて目標ができる。自己肯定感が高いなら、目標も努力もなくていいことになる。ぐんぐん成長する時期に限りなくもったいない話だ。だから児童の自己肯定感を高める教師は、表面的な良い教師でしかない。